読売新聞による戦争責任に関する書物をたまたま本屋で見かけたので読んでみた。
日本人の自虐的な歴史観には、私も疑問を持つ一人である。
なんでも欧米が進んでいる、真似をすべきだという発想の源もここら辺に原因があるのではないかとすら思える時があるくらいだ。
日本企業の環境に対する配慮などは世界最高水準だが、当の日本人や日本社会がそれを評価せず、海外のほうが進んでいると思っている人が多くいる。不思議なことである。
それはさておき、終戦記念日が近づく夏にはこのような書物を読む機会が増える。
この本の中で、辺見じゅん氏が「終戦記念日だけなく、12月8日(開戦の日)こそが重要だ」ということを言われていたのが興味深かった。
今でこそ、当時は明らかになっていなかった様々な資料が明らかになり、検証がされている開戦までの道程であるが、これを日本国民皆が考える機会というのはあまりされていないと私も思うのである。
そのきっかけの日というのを設けるのは一考すべき価値がある。